2017年3月

“7つの惑星”に思う

  「9兆4600億km」って何だろう?それは2月22日の“7つの地球型太陽系惑星発見”のニュースで知った1光年の長さ。にわか仕込みになるが、1光年とは光が1年かけて進む距離のこと。今回見つかったのは地球から40光年離れた場所だから、9兆4600億km×40というとてつもなく遠い場所に、一度に7つもの惑星が見つかったという珍しい話なのだ。ちなみに地球を1秒に7.5週する“光の速さ”で私たちがその惑星に行くとすると、40年かかることになる。
 地球のような星が、この銀河系にまだあるのだろうか…。この永遠の謎に向かって、来年3月にアメリカが打ち上げる新たな宇宙望遠鏡「TESS」は、従来の200倍の宇宙空間が調べられるようになる。2年間で宇宙空間のすべての方向が調べられるため、NASAでは「生命を育むことができる第二の地球が見つかるのはもはや時間の問題だ」と、今回の発見の意義を強調した。先方の惑星からしたら、第二の○○星かもしれないが…。
 息子は久しぶりに足の指の骨髄炎で入院中。入院しない間に病室の各ベッドでDVDが見られるようになっていた。早速大好きな「アルフ」を見る。これはアメリカのNBCが制作したテレビドラマ。アルフというメルマック星に住んでいた宇宙人が、星の爆発と共にUFOごとお父さんが福祉の仕事に就くターナー家に落下し、居候となっていろんな騒動を起こすというコメディ番組だ。日本ではアルフの声は所ジョージさんが担当している。悪さの限りをしても尚且つ家族から愛される、というのがうちの息子の大好きなキャラクターだ。アルフのせりふの中で、あるご主人が奥さんに言った言葉。「お前さん、暑いからもうちょっと離れてくれよ、6光年くらい」。そのジョークの意味も、今回ようやくリアルになった。
 年度末に向けていろんなことが続く。「ナナの家」グループ存続にも無い頭を使う。3月1日にNPO法人福祉ネット「ナナの家」と(株)福祉ステーション「あい」の本店を移転。4月からの放課後デイの活動内容の見直し、移動支援の見直しなどを行う。政府が運営条件を厳しくしたためか、クローズする放課後デイから受け入れ要請が入ったりもした。こんな時私は、1912億円もの債務超過を東芝はどうやって乗り越えるんだろう?など、もっと大きな困難に直面する人たちのことを想像する。
 私的にもいろいろあった。息子は24時間見守りが必要なため、入院すると私も一緒に病院暮らしになってしまう。交代要員が来てくれると、私はその間外で用事を済ますのだが、今回は病棟の患者が水疱瘡を発症。付き添いは罹患者かワクチン2回接種者に限ることになり、3人来られなくなってしまった。そんな中で、前号で触れた大型犬との別れの時を迎えた。犬猫病院で見た松岡修三氏の格言カレンダーに、「反省しても後悔するな」といった内容が書かれていた。人間ならば50台半ばの若さだったが、介護して看取れた時の後悔は小さいことを知った。離れた所で亡くなった時の意識の底の悲しさ、9・11のような人災や3・11のような天災による、受け入れ難い命の最期はいかばかりのものだろうか。
 さて、地球に似た惑星が見つかった時、そこにはどんな生物がどんな生活を営んでいるのだろうか?その惑星に対し、私たちは地球を誇れるようになっているだろうか?

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