2016年5月

2016年度の抱負

  福祉ネット「ナナの家」グループは、NPO法人福祉ネット「ナナの家」と、(株)福祉ステーション「あい」の二つの法人が、車の両輪のようにして運営しています。法人設立のきっかけは、私の息子が希少難病と知的と身体障がいをもって生まれたためです。息子が幸せな環境は、きっとみんなも幸せなはず。そんな思いに皆さんの応援が重なって、今日のグループが形づくられてきました。
 戦後の福祉の歴史も十干十二支を一巡りし、61年目に入りました。日本は世界が注目する超高齢社会の中で、社会保障と税の重い問題を抱えています。昨年は介護保険の自己負担額が1割から2割になり、生活困難な高齢者の実態が話題になりました。ヘルパーステーションを初めとする、福祉業界の人手不足も顕著になりつつあります。そんな中で、国際法の障害者権利条約の批准と、それに伴う法整備がこの4月の「障害者差別解消法」の施行をもって整いました。平成30年に向けては、「障害者の日常生活および社会生活を総合的に支援するための法律および児童福祉法の一部を改正する法律」が準備されています。歴史が一巡し、再び重度身体障害児者にスポットが当たる内容になっています。
 さて、そんな背景の中で、昨年度の「ナナの家」グループは、重度心身障害児のための「こどもデイサービスかのん」の事業譲渡、それに伴う訪問看護ステーションの閉鎖と、苦渋の決断を致しました。現在事業の核となっているのは、開設4年半目を迎える「あい」のこどもデイサービスほっぷと、移行4年目を迎える「ナナの家」のこどもデイサービスすてっぷです。それらは施設の魅力と専門家の皆さまの応援で、充実した活動が行われています。多摩川乗馬会も狛江に根付いた活動となりました。
 2016年度は、こどもデイサービス(正式名;児童発達支援及び放課後デイサービス)の事業所数が利用者数を上回り、尚且つ報酬単価の引き下げが予想されるため、グループの継続を鑑みて、将来の展開を模索する年となります。「ナナの家」グループでは、多摩川乗馬会70回開催の実績を強みに、馬との関わりを中心に据えた新たな事業展開を考えます。またそのために、社会福祉法人化を再び検討します。
 今年度も、子どもたちと職員が、“明日もまた来たくなる”施設であり続けるために、心を一つにして邁進していきたいと思います。


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